エンコルピオのブログ

日々のあれこれと趣味のことを徒然なるままに記す

サッポロビールで乾杯

6月は3月決算の多い日本では株主総会が多く開催されるので毎日のように招集通知が郵便ポストに入る。
最近の株主総会はコロナ禍禍でのリモート開催が多く導入されたこともあって、総会の現地でリアルに参加する方法とPC画面でリモートで見る方法(事前に質問等を出しておく)と言ったハイブリッドなアプローチが用意されていることが多い。
ただ総会にわざわざ行ってもお土産等はないので有難みは少ない。
本来株主平等の原則から言えば法人株主等にお土産を渡すこともできないのだからと説明するわけだが、個人株主と法人株主を形式的に同様に取り扱うことが単に経費や手間を省くだけだと感じる。
この株主平等の考え方は株主優待にも利用されていて、配当を増やすこともせずに安直に中止する会社とは縁を切ることも考えなければならない。


さて、先週末つまり5月末にサッポロビールから株主優待品が送られてきた。
私が選択したのは当然ビールの詰め合わせセットで12本入り。
黒ラベル、エビス、そして株主限定ビール=サッポロセレクションの3種類で4本ずつ。
毎年変わるセレクションはちょっとした楽しみ。
今年は小麦麦芽を使用して、無濾過製法で仕上げたホワイトビールで、見た目もエビスなどに比べて薄い色でまろやかな味わいだ。


サッポロビールは、酒類、食品飲料、不動産の3本柱を主力事業にしているが、投資ファンドからは不動産事業の収益を隠れ蓑にコア事業の酒類事業の低収益性を放置してきたとして経営改革を求めてきていた。


ビールを飲むユーザーとしては不動産のもうけを美味しいビールの製造に費やすのなら悪い話ではないと思ってしまうが、株主としては考慮する点がないとはいいきれない。


そこで会社としては不動産事業を切り離し、不動産を売却することで主たる事業への投資資金を得るべく経営方針を変えるようだが、過去の投資(特にM&Aや海外進出)で必ずしも成功したとは言えないことも多かったように思うこともある。


したがって個人株主としては成功することを祈るばかりだが、株主としての地位から離れることも考えなければいけないかもしれない。
6月はそんなことを考えるきっかけになる季節でもある。
ただ蛇足ながらサッポロビール㈱は12月決算で株主総会は3月に終わっていますけど。


とりあえずサッポロビールさんに乾杯。
そしてご馳走様。