エンコルピオのブログ

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極私的映画録タイムマシン 2020年上期

タイムマシンと言えば、現在放映中のTBSのドラマに「不適切にもほどがある」でも1986年(過去)と2024年(現在)でも時空間移動のため都バスの形で使われている。
どちらの時代も知っている者には笑える要素が散りばめられたドラマだが詳細は語らない。


さてわがタイムマシンは2020年上期(1月~6月)に遡る。


007シリーズ第2弾が公開当時「危機一発」(「髪」ではなく「発」がミソなのだが、原題の「ロシアより愛をこめて」の方がいいと思う。)は、007=ショーンコネリーものではベストと思う。敵役のロバートショーとの旅客車両での死闘、更に個人的に最高のボンドガールと思うダニエラビアンキの色香に脱帽だ。


「セッション」は、「ラ・ラ・ランド」で音楽を通じて映画の楽しさを堪能させてくれたデイミアン・チャゼル監督が本作では映画を通じて音楽の魔性を感じさせてくれる作品だった。
「私はダニエルブレイク」は、先進国の初老の労働者の置かれている状況をリアルに描いた作品でケン・ローチ監督の問題意識と演出力に感動した。


「燃えよドラゴン」は今更言うまでもないブルースリーの存在を世界的に認知させたカンフーアクションの金字塔で、映画の面白さの基本(映像だけでも十分に見せる)を再認識させてくれる奇跡のような作品。


「手紙は憶えている」は、認知症が進んだ主人公がかつてアウシュビッツ収容所にいた記憶からユダヤ人と思い込み、ユダヤ人の友人から頼まれて家族を殺したナチスの兵士を探す旅を続け探し出すが自らもナチスの兵士だった記憶が蘇るという何とも皮肉なエンディング。


選出基準はいつも通り必ずしも当該年に製作ないし公開されたものではなく、月間の最高点(但し71点以上、次点は70点以上)と評価したもの。
2020年は総本数130本の映画を見た(キネノートの記録による)。
2回目(あるいはそれ以上見た)は☆印を付記した。


1月
007危機一発(ロシアより愛をこめて)(1963英)☆


2月
セッション(2014米)
(次点)i‐新聞記者ドキュメント(2019日本)
   ふがいない僕は空を見た(2012日本)
   愛アムール(2012オーストリア・仏・独)
   翔んで埼玉(2019日本)
3月
私はダニエルブレイク(2016英・仏)
(次点)火宅の人(1986日本)
   われらが背き者(2016英)
   パターソン(2016米・独・仏)
   夜空はいつでも最高密度の青空だ(2016日本)
4月
燃えよドラゴン(1973香港・米)☆
(次点)スパイレジェンド(2014米)
   トレインミッション(2018米英仏)
5月
手紙は憶えている(2015カナダ・独)
(次点)女と男の観覧車(2017米)
   殿利息でござる(2016日本)
6月
なし
(次点)ゴジラ(2014米)
   グリーンゾーン(2010米)
   キングダム(2019日本)