エンコルピオのブログ

日々のあれこれと趣味のことを徒然なるままに記す

在宅勤務とラジコの効用

在宅勤務で息抜きやメールのチェックといった仕事の邪魔にならない時に利用するラジコをすっかり愛用している。


在宅勤務はリモート会議や電話でのやりとりを除くと、基本1人での作業が多いので孤立感を感じることもある。
それと生活のリズムは自分で維持しなければならないから、メリハリも欠かせない。
私にとってはラジコの利用は孤立感を緩和しメリハリをつける上で、欠かせないものになった。


生活のリズムという意味では、聞く時にいちいち番組をゼロから探す手間は省きたいので選択する番組はある程度固定化されてしまう。
余りに余計な過度なおしゃべりが多いものは勘弁だし、自分の好みとは異なる音楽が多いものは避ける。
逆にツボにはまるような選曲や今まで知らなかった才能を紹介してくれるような番組と出会えるとうれしくなる。
また以前から興味をもっていたアーティストが受け持つ番組は特に要チェックだ。


4月の番組改編でJ-waveで大貫妙子の番組が始まった。
毎週水曜担当で、既に2回放送されたそうだ。
3回目はジョニ・ミッチェルとバート・バカラックの作品を選曲していて、この番組は2時間モノなのでたっぷり聞けてとてもよかった。
これはいい番組(もちろん自分にとってのお好みの)の予感がして、4回目も聞くことにした。
4回目は中盤以降自らの楽曲を選曲してくれた。
彼女のように長いキャリアがあると、どこから聞くのがいいのかもよくわからないことも多いし、他の番組で紹介されるときはヒット曲や新譜が出るときだったりする。
とても彼女の全体像や世界観を感得(勝手なものだが)するには足りない。
でも今回は彼女の選曲でかつ若干の解説付きで多少は感得出来たかなと思った。
以下放送された楽曲を記しておきます。


03:35 船出 / 大貫妙子(OneFineDay2005)
03:40 LULU / 大貫妙子(Lucy1997)*
03:44 HAPPY GO LUCKY / 大貫妙子(Lucy1997)*
03:49 SNOW / 大貫妙子(note2002)
03:53 VOLCANO / 大貫妙子(Lucy1997)*
03:59 空へ / 大貫妙子(Lucy1997)*
04:09 東京日和 (PIANO VERSION) / 大貫妙子(東京日和1997)
04:12 虹 / 大貫妙子(note2002)
04:16 JAQUES HENRI LARTIGUE / 大貫妙子(copine(コパン)1985)
04:19 色彩都市 / 大貫妙子(『Cliché』(クリシェ)1982)*
04:23 宇宙みつけた / 大貫妙子(カイエ1984)*
04:26 ぼくの叔父さん / 大貫妙子(『A Slice of Life』(スライス・オブ・ライフ)1987)
04:29 カイエ / 大貫妙子(カイエ1984)
04:39 L'ECUME DES JOURS~うたかたの日々 / 大貫妙子(『ensemble』(アンサンブル)2000)
04:42 RENDEZ VOUS / 大貫妙子(『ensemble』2000)
04:45 TIME TO GO / 大貫妙子(OneFineDay2005)
04:51 KISS THE DREAM / 大貫妙子(『ATTRACTION』(アトラクシオン)1999)
04:54 朝のパレット / 大貫妙子(シングル2022)


選曲された多く(*)が坂本龍一のアレンジで、いかに関係性が深かったかが推測される。
本人も番組で語っていました。


そう言えば大貫妙子の初期のキャリアにシュガーベイブの活動があったことは有名だが、そのメンバーだった山下達郎の番組はジャニー喜多川事件の擁護及び傲慢な発言以来聞かなくなった。その発言当時深刻な社会問題化するとは予想していなかったのかもしれないがジャニーズ事務所自体がジャニー喜多川氏の犯罪を認めたにもかかわらず、沈黙を守っていることで反省の色は見えずとても聞く気にはなれない。

夫婦漫遊記 石垣島篇その3

翌朝7時50分1階ロビー集合のツアースケジュールなので、朝6時半には起きた。


朝食はバイキングとのことで楽しみに朝食会場の1階レストランに行く。
既にツアー参加者らしき客も含めて席は一杯になりつつあった。


妻と窓側で外(どんな風景だか忘れた。大して感動的ではなかったのだろう。)の見える席に案内された。
バイキング形式なので、夫婦でどんな料理があるのか2人でざっと見ていき、各自好きなスタイルで料理を選んでいく。


私は和食を中心に選んで席に戻る。
昨夜の夕食と重なるメニューもあって、モズクや紋甲イカの刺身をまた頂く。
他の料理も全て美味しく頂いたが、特に大鍋に保温された石垣牛?の牛丼は絶品だった。
デザートにフルーツ(特にパイナップルが最高)やサンダーアンダーギーまで頂き、朝からお腹いっぱいだ。


ツアー2日目は、石垣島から八重山諸島を船で周遊する行程だった。


宿泊したホテルから3~4分ほどに石垣港離島ターミナルがある。


船は既に岸壁に停泊しており、船内は多くの観光客でいっぱいだった。
空いている席が奥の方だったので、一番奥に座ったら実は最前列の席だった。
船が岸壁を離れると港から離れていく。
途中大きな海上保安庁の監視船?が複数停泊しているのが見えて、このエリアが国境の際に位置することを意識した。


高速船は安定したスピードで15分も過ぎるとまず右手に武富島(ここは最後に訪れる)を眺めつつ、10分後に左手に黒島が視界に入り、石垣港を出て40分近く経つと最初の島、西表島(いりおもてじま)の大原港に進入していく。


西表島(いりおもてじま)は、八重山諸島で最大の島で、面積が289.27k㎡ある。
ちなみに石垣島は222.25k㎡。
ただ人口は石垣島が50,036人に対し、西表島が2,462人。
つまり西表島は石垣島に比べると開発されていないエリアが多い自然豊かな島で、2021年7月に世界自然遺産に指定されている。


また、ここには特別天然記念物に指定されたイリオモテヤマネコが生息していることが有名で、車に轢かれないようにと幹線道路の地下を通路があるそうだ。
それでも轢かれる事故が起きるとローカル新聞に出る(場所を特定して注意を促す意味もある)くらいの扱いだそうだ。
ちなみに約100匹ほど生息しているそうだ。


大原港から今回のツアーの目玉の一つである水牛車のりばのある美原まで観光バスに25分ほど乗るが、残念ながら途中でイリオモテヤマネコを見かけることはなかった。
残念。
人が歩いているのも見かけなかったけど。


さて漫遊記はまだ続きます(予定)。

読書録 2024第1四半期(1月~3月)

すっかり春めいてきて、衣替えを進める季節になった。
ただ時々雨がちなので、洗濯物を天日干しする我が家の管理人?の私にとって突然の雨は右往左往させられる。


閑話休題


去年通年で本ブログに記載した本は49冊だった(仕事用はカウントしない)。
これが多いのか少ないのか判断は難しい。
ただはっきりわかるのは、若い頃に比べて読む速度が遅くなった気はする。
近視の目に老眼が重なる不都合さを感じながら、小説でない者を読むときはしばしば眠気を催す時も多くなった。
まあ、焦る必要もない(借りた本は期限までに返さなければいけないが)ので、マイペースで今年も読んでいこう。


1月 安倍晋三 回顧録 安倍晋三
   昭和50年代東京日記 泉麻人
   東京電力の変節――最高裁・司法エリートとの癒着と原発被災者攻撃 後藤秀典


2月 半導体戦争――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防 クリス・ミラー
   月日の残像 山田太一


3月 サミュエルソンかフリードマンか経済の自由をめぐる相克 ニコラス・ワプショット        
   すばらしい医学――あなたの体の謎に迫る知的冒険 山本健人
   一流投資家が人生で一番大切にしていること ウィリアム・グリーン
   社長たちの映画史 映画に賭けた経営者の攻防と興亡 中川右介


記載した本に関しては先に「ブクログ」にコメントしたので、以下多くは記述しない。


1月
「安倍晋三 回顧録」は、良くも悪くも戦後最長政権の安倍氏に対して読売の政治記者が長期間インタビューした発言で構成された1つの証言録。その功罪は歴史の評価を受けることになるが、一度辞任した者で再チャレンジを実践したことの評価(これもいいかどうかは別の話)と調べればすぐわかるような嘘を平気で強弁するような厚顔無恥ぶりを如何なく発揮した世襲政治家として記憶に残る。
トランプのような政治家?がカウンターパートナーだったことは皮肉にも好都合だった。


「昭和50年代東京日記」は、著者の名前を久しぶりに見て興味を惹かれて読んだ。相変わらずの軽佻浮薄なタッチが妙にバブル前の時代を思い出した。


「東京電力の変節~」は、原発事故に関わる訴訟において、日本で4大法律事務所と呼ばれる長島大野常松や西村あさひ、TMIといった大手事務所が東電の代理人として訴訟スタンス(被害者に対する態度)に大きな影響を与える様子や最高裁への進出等普段見えない面を興味深く知ることが出来た。


2月
「半導体戦争」は、戦後の半導体という経済に不可欠な部品の歴史を日本の盛衰、独立をかけた台湾の戦略、アメリカの経済的軍事的覇権といった国際的な視点から現在に通じる本として大変参考になる。


「月日の残像」は、去年亡くなった著者のエッセイ。


3月
「サミュエルソンかフリードマンか~」は、共にノーベル経済学賞受賞者であるが、その異なるスタンスが経済政策、金融財政政策、政治的支持といった面で現れる。
アメリカにおける経済学と政権(中央銀行含む)のかかわり方を理解する上でも参考になる。
「すばらしい医学~」は外科医の著者が、その見識を分かりやすいアプローチで医学の奥深さを教えてくれる。


「一流投資家が人生~」は、単なる投資のノウハウ本とは全く異なり、英米における有名な投資家(私にとっては知らない人がほとんどだったが)の考え方や人生観、ライフスタイルについて長期間に渡る取材を通じて興味深い哲学(幸福論に通じる)を示唆してくれる。


「社長たちの映画史~」は、日本の映画業界を作品自体ではなく産業、興行、メデイアの盛衰、経営者の群像といった多様な観点から描かれた興味深い本。


記載した本は多くが図書館から借りた。感謝したい。