エンコルピオのブログ

日々のあれこれと趣味のことを徒然なるままに記す

夫婦漫遊記 石垣島篇その2

石垣空港はこじんまりとしたローカルな感じの空港だが、スタバがあって最南端にあるスタバだそうだ。
到着ロビー1階で代理店の案内の人に合流し、ホテルへのバスに乗り込むことになる。
前日は26度ほどあったのだが、当日は16度ほどで、南国という感じではなかった。


バスの窓から見る景色は空港を離れるとサトウキビ畑(収穫後だそう)、パイナップル畑と放牧された牛の牧場(ここで生まれて育てられた子牛が全国に売られるのだそうだ)広がるのどかな風景。
人里らしき風景はほとんどなく、信号もない。
同じ沖縄でも流石に離島になると違うもんだなと思う。


翌日八重山諸島に向かうフェリーのターミナルのある石垣港の近くまで来ると民家やお店、ホテルと言った中心街があって、信号もある。
私たちが泊まるホテルは港から5分の所だった。
1階にウエルカムドリンクとして、シークワーサージュース、さんぴん茶、泡盛が置かれている。
まずは2人でジュースを飲んで渇きをいやした後で、当然泡盛を頂戴する。
妻はアルコールはダメなので、私だけが賞味。
さっぱりした飲み口で、この先1階に来るたびに飲めるなと目論む。


すぐに夕飯となり、その日はホテル1階奥のレストランで琉球御膳(そんな名前だった)を頂く。
天ぷら(妻曰くフリッターのようとは言いえて妙、美味しい)おつくり(特に紋甲イカ系のねっとりした食感が好き)、チャンプルー、モズク、ソーキそばといった郷土料理が網羅されていて妻とも満足と堪能。


腹ごなしと2人でホテルから近くのも商店街モールを散策する。
少し霧雨の降る天気で肌寒い感じだった。
8時近くなると金曜の夜だがクローズした店も多く、うす暗い感じだった。
家用のお土産をいくつか買って(石垣島で生産された紅イモタルトと紅芋パイを買う。有名なお菓子御殿のものではなく、結果的に大正解。しっとりした感じで美味しかった。)


ホテルに帰ると冷え切った体をお風呂で温めようと、大浴場を偵察に向かったがそこはなぜかホテル内のお土産売り場の奥にあって、いちいち下足で出入りしなければならない仕組みだった。
ホテル側からホテル備え付けのスリッパや寝間着でホテル内を移動することは禁じられている。
妻が部屋にバスもあるので下足に履き替えるのは抵抗があるのでそれでいいというが、私は足を伸ばしたいので大浴場へ行く。
スニーカーを履かなければならないが、翌日はく靴下をはいて移動した。
足が延ばせる大浴場は入っている人も少なく、足を伸ばせて気持ちがいい。
不思議なのは頭を洗髪した後、お湯で注いでも何となくぬるっとした感じが残ることだった。
これは後に案内人の話で島の水質がアルカリ性が高い(と記憶している)ことに由来するそうで、へーと感心した。


お風呂からさっぱりとした気持ちで部屋に戻る前に1階の泡盛を飲もうと思ったら、すでの片ずけられた後だった。
8時までだったのだ。
残念。


ということでまだ初日なので次回に続く。

夫婦漫遊記 石垣島篇その1

明日3月1日から石垣島へツアー旅行に行くという前日の朝、親友からのメールに気が付いた。
親友の父上の訃報だった。
何とタイミングが悪いなと思いつつ、義理を欠くのはもっと悪いと逡巡しながらできるだけ丁寧に父上の葬儀の日程をメールで尋ねた。
午前中には返信があった。
通夜には出られないが、告別式には出られそうだと確認できた。
石垣島からの帰宅の翌日だ。


ということでコロナ禍後久しぶりの遠出(飛行機に乗るくらいの距離で4年ぶり)を決行する。
何とも久しぶりの夫婦での遠出なので珍道中になることは予想された。
記念に石垣島の印象や旅行で気つ”いたことを書き留めておこう。


3月1日朝7時首都圏は寒い。
朝食を済ませた頃、長女が出勤のため起きてきて挨拶を交わした後、私と妻は玄関を出る。
何とか雨は上がっていたのでよかった。
私はDパックをしょいながら、時折妻のスーツケースを引きずって駅に向かう。


羽田空港へのルートで品川までの混雑ぶりに妻は面食らったようだった。
しかも乗客のトラブルがらみで電車が遅延していて混雑はよりひどくなっている。
主婦業が長くなった今ではこんな混雑は遭遇することもないだろなと同情する。
途中空いた席に座らせてポイントを稼ぐ(何のポイントやら?)。


羽田空港に着くと、エアラインがANAなので第2ターミナルに向かう。
今回のツアーの代理店がANAの窓口の一角を借りて受付をしているとのことだった。
さてANAの窓口と言ってもかなり広範囲に及んでいる。
代理店から送られた案内状(スケジュール表等)にはその受付場所が明記されておらず、ANAの隅から隅まで歩く羽目になった。
港内の案内所に聞いて何とかたどり着いた。
妻と以前代理店(異なる会社だが)の受付場所と変わっているよねと不満の了解をし合う。
帰宅してから判明したが代理店のHPには受付場所が掲載(と言ってもわかりにくいが)されているが、案内状を郵送してくるのだから記載しておけばいいのにと思う。


更にスーツケースを機内荷物に預けようとANAの人に尋ねるとそっけなく掲示されているように機械で預ければいいと言われる。
久しぶりの飛行機で預け方も機械でシステマチックになっている(DX化?)ことに面食らう。
それでも次回からは簡単にできるねと夫婦で苦笑い。
ちなみに帰りの石垣空港では従来のアナログな預け方でした。


検査場へ行くと荷物を入れるケースがやたら重くなっているなと思いつつ、以前より探知機で引っかかることもないなと妙に納得。


出発口に入ってお昼用のお弁当を物色する。
妻はいろいろな種類のお稲荷さんの詰め合わせ(私もいいなと思ったのだが)を選び、私はあえて久しぶりに崎陽軒のシュウマイ弁当を選ぶ。
2人でちょこっとシェアしてお互い満足。


私は映画好きなので機内の放映しているキングダムの最新作を見る。
2時間超えなので那覇空港までにみられるかな?と妻にからかわれるが最後まで見た。
ただこの作品はもっと大きな画面で見る方がいいなと再認識。


さて、行きは那覇空港で石垣空港への乗り換えがあるが、機内荷物はエアラインが積み替えをしてくれるのでよかった。
それでも石垣島に行くときは直行便がいいと思う。
乗り換えで3時間近いロスがあるし、那覇空港で石垣空港行きの乗り換え口が遠く、しかもバスで飛行機まで移動というおまけつきだ。


ちなみにこのツアーに福岡から合流する人たちは乗り換えがうまくいかなくて石垣空港行きに乗れなかったそうだ。
それゆえ当日鍾乳洞を見る予定だったが翌日に延期となった。
まあ疲れていたのでいいかなと夫婦で納得でした。


一応続く

極私的映画録タイムマシン 2020年上期

タイムマシンと言えば、現在放映中のTBSのドラマに「不適切にもほどがある」でも1986年(過去)と2024年(現在)でも時空間移動のため都バスの形で使われている。
どちらの時代も知っている者には笑える要素が散りばめられたドラマだが詳細は語らない。


さてわがタイムマシンは2020年上期(1月~6月)に遡る。


007シリーズ第2弾が公開当時「危機一発」(「髪」ではなく「発」がミソなのだが、原題の「ロシアより愛をこめて」の方がいいと思う。)は、007=ショーンコネリーものではベストと思う。敵役のロバートショーとの旅客車両での死闘、更に個人的に最高のボンドガールと思うダニエラビアンキの色香に脱帽だ。


「セッション」は、「ラ・ラ・ランド」で音楽を通じて映画の楽しさを堪能させてくれたデイミアン・チャゼル監督が本作では映画を通じて音楽の魔性を感じさせてくれる作品だった。
「私はダニエルブレイク」は、先進国の初老の労働者の置かれている状況をリアルに描いた作品でケン・ローチ監督の問題意識と演出力に感動した。


「燃えよドラゴン」は今更言うまでもないブルースリーの存在を世界的に認知させたカンフーアクションの金字塔で、映画の面白さの基本(映像だけでも十分に見せる)を再認識させてくれる奇跡のような作品。


「手紙は憶えている」は、認知症が進んだ主人公がかつてアウシュビッツ収容所にいた記憶からユダヤ人と思い込み、ユダヤ人の友人から頼まれて家族を殺したナチスの兵士を探す旅を続け探し出すが自らもナチスの兵士だった記憶が蘇るという何とも皮肉なエンディング。


選出基準はいつも通り必ずしも当該年に製作ないし公開されたものではなく、月間の最高点(但し71点以上、次点は70点以上)と評価したもの。
2020年は総本数130本の映画を見た(キネノートの記録による)。
2回目(あるいはそれ以上見た)は☆印を付記した。


1月
007危機一発(ロシアより愛をこめて)(1963英)☆


2月
セッション(2014米)
(次点)i‐新聞記者ドキュメント(2019日本)
   ふがいない僕は空を見た(2012日本)
   愛アムール(2012オーストリア・仏・独)
   翔んで埼玉(2019日本)
3月
私はダニエルブレイク(2016英・仏)
(次点)火宅の人(1986日本)
   われらが背き者(2016英)
   パターソン(2016米・独・仏)
   夜空はいつでも最高密度の青空だ(2016日本)
4月
燃えよドラゴン(1973香港・米)☆
(次点)スパイレジェンド(2014米)
   トレインミッション(2018米英仏)
5月
手紙は憶えている(2015カナダ・独)
(次点)女と男の観覧車(2017米)
   殿利息でござる(2016日本)
6月
なし
(次点)ゴジラ(2014米)
   グリーンゾーン(2010米)
   キングダム(2019日本)