極私的映画録 2024第3四半期(7月~9月)
酷暑の夏がようやく過ぎて、秋らしい日も多くなりつつあるが、1日の温度差が10度あると些か体にもこたえる。
あと3ヶ月で今年も終わりかと想うと時の流れの早さにも戸惑うばかりだ。
閑話休題
7月から9月までの3ヶ月で合計32本の映画を見た。
記載する対象は今年公開されたものに限らず、製作年度、公開年度は無限定。
その中で自分なりに高評価だったもの(再見のものは〇を付した)を以下に記録した。
個々の作品についての詳細なコメントは、キネノートさんに記録してあるのでこちらには詳しくは書かない。
7月
The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛(2011仏)
次点 ブラック アンド ブルー(2019米)
星の旅人たち(2010米・スペイン)
香華(1964日)
グランド・ブダペスト・ホテル(2013英・独)
8月
すばらしき世界(2021日)
次点 ジェイン・エア(1996英)
9月
黒い司法 0%からの奇跡(2020米)
明日に向かって撃て(1969米)〇
次点 ムッソリーニとお茶を(1998米)
ある女流作家の罪と罰(2018米)
7月は「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」は、ミャンマーの民主化の一筋の光だったアウンサンスーチーをミシェル・ヨーが演じ、リュック・ベンソンが監督した。わが国とミャンマーとの微妙な関係も描かれている。
「星の旅人たち」は、父であるマーチン・シーンを主役に息子であるエミリオ・エステベスが監督した佳作。
「香華」は、岡田茉莉子を娘に、乙羽信子を母親役に女優としての火花が散るような競演に木下恵介監督の演出力の高さを感じた。
「グランド・ブダペスト・ホテル」は渋い名優のオールスターキャストで、特に主役のレイフ・ファインズの珍しいコミカルな役どころが楽しい。
8月は「すばらしき世界」の役所広司が素晴らしかった。それに尽きる。
「ジェイン・エア」と「ムッソリーニとお茶を」は、いずれもフランコ・ゼッフィレリ監督作品で、重厚感のある画面は絵画のよう。また後者ではゼッフィレリ監督の自伝的な作品でなぜイギリス文学や文化に造詣が深いのかがよくわかる。
9月は「黒い司法 0%からの奇跡」は、実話でアメリカ社会における黒人差別の問題の根深さを「アラバマ物語」を引用しつつ描いた秀作。
さて後3ヶ月いい作品に出会えることを期待しよう。
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