エンコルピオのブログ

日々のあれこれと趣味のことを徒然なるままに記す

黒澤明 回顧

先日森田芳光監督のブログを書いた時、日本人の映画監督としては2番目に多く見た監督だったことに自分のことながらちょっと驚いた。


では日本人の映画監督で1番多く見た監督は誰かというと、キネノートの記録から黒澤明ということが判明した。


このことについてはさもありなんと思った。
先週「生きものの記録」(1955)を見たばかりだった。
見た作品は今のところ全部で26本。
以下に記す。
カッコ内は公開ないし製作年、右の年は自分が見た年
但し、キネノート発足以前の鑑賞記録は不正確な点(複数回見ている可能性)があるかもしれない。


姿三四郎(1943)1976
虎の尾を踏む男達(1945)1989
わが青春に悔いなし(1946)1982
素晴らしき日曜日(1947)1982
酔いどれ天使(1948)2022
静かなる決闘(1949)2017
野良犬(1949)1985
羅生門(1950)2012
醜聞(スキャンダル)(1950)1979
白痴(1951)2012
生きる(1952)1986
七人の侍(1954)1980
生きものの記録(1955)2023
蜘蛛巣城(1957)1982
隠し砦の三悪人(1958)2022
用心棒(1961)1985
椿三十郎(1962)1980
天国と地獄(1963)2022
赤ひげ(1965)1989
どですかでん(1970)1979
デルスウザーラ(1975)1976
影武者(1980)1980
乱(1985)1985
夢(1990)1993
八月の狂詩曲(1991)1991
まあだだよ(1993)2017


デルスウザーラ(1975)以降はリアルタイムで見たが、1950年~1960年代の傑作群に魅かれる作品が多い。
その辺の感想は黒澤作品の傑作のいくつかを共同で脚本を書いた脚本家橋本忍の著書「複眼の映像」に書かれた感想に共鳴するところが多い。
ちなみに私的ベスト5は以下の通り。


七人の侍(1954)
天国と地獄(1963)
赤ひげ(1965)
用心棒(1961)
生きる(1952)


5本に絞るのは厳しいくらいレベルの高い作品が並ぶ。
日本映画の素晴らしい遺産ですね。
感謝。