エンコルピオのブログ

日々のあれこれと趣味のことを徒然なるままに記す

八重洲ブックセンター本店営業終了のお知らせ

久しぶりに出社して在宅勤務に戻る途中で、東京駅八重洲口にある八重洲ブックセンターに立ち寄った。


何となく本が少ないような感じがして本棚を眺めていたら、今月末日に閉店するとのポスターが貼ってあった。


1階から8階まで各カテゴリーに分けて陳列された大きな本屋で、特にビジネス関係の本が充実しているのでよく利用していた。


最近は在宅勤務が多くなったので、ご無沙汰していたらこの有様だ。


八重洲ブックセンターは元々、鹿島建設の肝いりで同社の本社跡地に1978年開業した。
当時は珍しい巨大書店で、本好きに重宝な空間だった。
もう45年経つということかと溜息。


本が売れなくなり(紙のものを想定する)、本も宅配が普及し(私もたまに利用するが)た現代では本屋の生き残ることは大変なことはよく知られる。


八重洲ブックセンターも2016年6月に鹿島グループから出版物の取次の大手トーハンに発行済株式の49%を譲渡し、トーハンが経営を主導するというニュースがあったことは日経で見ていた。


今回の閉店は街区の再開発事業に伴うもので、2028年度に地上43階地下3階の複合施設として建設される建物が完成後再出店を予定しているとのこと。


3月10日、ミッドタウン八重洲の全面開業で東京駅の八重洲口エリアは、今大きな再開発の波が始まったところだ。


東京駅は丸の内口側エリアがある程度再開発が完了して、昔の映画で見る丸の内とは密集度の高さが段違いの世界になっている。
おそらく八重洲口エリアもそうなるのだろう。


東京駅構内の商業施設や大きなスーツケースを引きずりながら多くの人が群れる中を、くぐり抜ける徒労感を感じながら在宅勤務に戻っていった。