エンコルピオのブログ

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G8から遠く離れて

 日本が議長国を務めるG7広島サミットが5月19日(金)~21日(日)に開催される。
その期間中及びその前後は厳戒態勢だという。
首都圏は直接の影響を受けないのはいいことだ。
岸田首相は故郷に錦を飾るような意識ではなく、世界で唯一かつ最初の被爆国としての立場から再びそのような悲劇が再現しないように世界のリーダーたちに訴えて欲しい。


ただその悲劇を引き起こす危険性が現時点で最も高い国が含まれていないのは残念ではある。
その国ロシアは,1994年ナポリサミットで政治問題の討議に加わり、1998年バーミンガムサミットでG8と呼ばれるようになった。
2003年エビアンサミットから経済分野を含む全日程に参加することになる。


当時ロシアの経済水準は他の7か国と差があったものの、G7各国は民主主義や基本的人権などを重視する国になることを期待してのことだった。


2006年ロシアは初めて議長国としてサンクトペテルブルク(ご存じプーチンの生地)でG8サミットを開いた。


しかしロシアが再び開催を予定した8年後の2014年ウクライナのクリミア半島の併合を宣言したことから、他の7か国はG8から事実上除外することを決めた。


その後御存知の通りロシアは2022年ウクライナに侵攻し、現在も戦闘は続いている。
そして時折核保有と使用をちらつかせて他国の介入を牽制している。


G7広島サミットではロシアのウクライナ侵攻が主要議題の1つになる。
極東から隠密にウクライナを電撃訪問した岸田首相の意気込みは推察できる。
流石にお土産を息子(秘書?)に手配させたのかどうかは知らないが。


サミットという政治ショーの意図は懐疑的な面もあるが、民主主義や基本的人権を重視する国が決して多数派ではなくなっている現状でそれらの価値を実現化するために意思表示し実行してほしい。