エンコルピオのブログ

日々のあれこれと趣味のことを徒然なるままに記す

極私的映画録タイムマシン 2020年下期

さてタイムマシンは2020年下期をめぐる。
バラエテイに富む作品が選出できた。
経済モノでは「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」であのマクドナルド創世期の裏話や争訟の話、「マージンコール」でリーマンショック時のリーマンブラザース崩壊の裏話、「ザ・サークル」はSNS企業を舞台として従業員のプライバシーを商業化する怖さを描いたもので純粋な経済モノとは異なるが今どきのGAFAMみたいな企業の在りようが描かれていて興味深い。


かつてトップスターだった役者が年齢や新しい役柄の挑戦として興味深かったのが、Aシュワルツネッガーの「アフターマス」、Rレッドフォードの「ランナウェイ 逃亡者」で、前者は飛行機事故で妻子を失った男がミスを犯した管制官と会社に徹底した謝罪要求を貫く話、後者はかつて極左組織に所属していた弁護士が過去を暴かれて逃亡する話、あの美男レッドフォードが皴まみれでも2枚目ぶるのが切なかった。


「蒼い衝動」は、私的には所謂珍品?の類の作品で、原作はアポリネールの「若きドン・ジュアンの冒険」で欧州ラテン系のあっけらかんに笑える作品でした。


選出基準はいつも通り必ずしも当該年に製作ないし公開されたものではなく、月間の最高点(但し71点以上、次点は70点以上)と評価したもの。
2020年は総本数130本の映画を見た(キネノートの記録による)。
2回目は☆印を付記した。


12月 ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016米)
   プリズナーズ(2013米)
(次点)プルーフ・オブ・ライフ(2000米)


11月 なし
(次点)アフターマス(2016米)
    ザ・サークル(2017米)


10月 それでも夜は明ける(2013英米)
(次点)ランナウェイ 逃亡者(2012米)


9月 アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男(2015独)
(次点)日日是好日(2018日本)
    キングダム 見えざる敵(2007米)
    マージンコール(2011米)
    最強のふたり(2011仏)


8月 否定と肯定(2016英米)
(次点)ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999英)☆


7月 なし
(次点)ツレがうつになりまして。(2011日本)
    蒼い衝動(1987仏伊)