去年11月14日に報道されたオリックスのDHCの買収が昨日実行された記事が今日2月1日に掲載された。
発行済み株式の91.1％を取得し、今後残りの株式を取得して完全子会社化するとのこと。

100％の株式の取得金額は約3000億円だそうだ。

DHCの事業のうち主力の化粧品や健康食品を引き継ぎ、リゾートホテルやテレビ・ラジオなどは創業者が引き続き保有する。
ただ創業者の吉田氏は1月31日付けで会長兼社長職を退任した。

オリックスはヘルスケア事業に注力し、この買収が同分野のネットワーク拡大に寄与する投資としている。

現在オリックスの主力事業（法人向けリース・保険・銀行・不動産）とは異質で相乗効果もないような気がするが、高齢化・女性の社会進出拡大の傾向の状況でそれなりの算盤ははじいたのだろう。

ただ総資産1400億弱、売り上げ900億円の会社を3000億円で買うことが高い買い物にならなければいいなと思う。

オリックスは2024年3月決算をもって好評だった株主優待を廃止すると予告したが、この買収の影響でないことを是非翌年からの配当で示してほしい。

またDHCはその創業者に由来する問題（ヘイトスピーチやスラップ訴訟等）が多い企業だが、今後はオリックスが明言するように
「自然環境への配慮、人権の尊重、ダイバーシティー＆インクルージョンの促進および従業員の福祉への配慮、高い倫理観の支持を定め」た基本原則の下、「コンプライアンス体制やコーポレートガバナンスのさらなる強化」されることを期待します。