エンコルピオのブログ

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私的3大ギタリスト ALLAN・HOLDSWORTH編 PART3

 さて、前回不本意なソロアルバム「ベルベット・ダークネス」(1976)(個人的には好きだけど)発売後、スーパーグループUKに参加する前に注目すべき動き及び作品がある。


1つはフランスのバンド「GONG」への参加だ。
このバンドも度重なるメンバーチェンジを経ていて、その時の構成メンバーでやっている音楽がかなり変わる。
ちなみにGONGは今年5月にスティーヴ・ヒレッジバンドと現GONGがジョイントして来日公演をする。蛇足ながらSヒレッジはかつてGONGに在籍していた。


話をAホールズワースに戻すと、1975年GONGのリーダーだったデビッド・アレンが脱退して、残ったピエール・ムーランを中心にバンドは再編された。
そして1976年「GAZEUSE」が発表される。
この作品はPムーランがドラマーのせいかパーカッション、マリンバ、ビブラフォンを多用した独特なリズムと多様な音色にホールズワースのギター(アコーステイックも)が絶妙にからむ。
1978年の「EXPRESSOⅡ」にも4曲ほど参加しており、オープニングナンバーはミックテイラー(リードギター)と共演している(ホールズワースは珍しくリズムギター)。
またダリル・ウエイのバイオリンとの共演(3曲目)も楽しい。


もう1つの注目は、フランス人バイオリニストジャン・リュック・ポンティのリーダーアルバムへの参加だ。
1977年「Enigmatic Ocean」発表。
本作ではJLポンティのレギュラーバンドメンバーだったダリル・ステューマー(ギター)が在籍していてホールズワースと共演しています。
ちなみにDステューマーは、その後ジェネシスのツアーメンバーとして欠かせない存在となりました。
特にタイトルの組曲でのJLPのバイオリン、ホールズワースのギター、Dステューマーのギターの各ソロパートのつなぎは感涙モノです。
更に8曲目のバイオリンとギターのユニゾンとソロも超絶です。
ちなみに本作のドラムは後にジャーニーに参加したスティ―ブ・スミスです。


その後Bブルフォードのソロプロジェクトに参加するため、JLポンティとのツアーから脱退します。
相変わらずですね。
ブルフォードからのつながりは1月28日付ブログ(私的3大ドラマー BILL・BRUFORD編)をよかったらご覧ください。


さてJLポンティとは1983年「Individual Choice」に2曲参加しています。
2曲ともホールズワース節全開で、この2曲の為だけでもこのアルバムを買ってよかった(本作はJLポンティがバイオリンだけでなくシンセサイザーを全面的にフューチャーしたことも聞きものです。)。


とりあえず今回はここまで。