エンコルピオのブログ

日々のあれこれと趣味のことを徒然なるままに記す

読書録 2023第1四半期(1~3月)

読書した個々の本のコメントはブクログさんにメモしているので、このブログでは細かく書かないが、今年第1四半期に読んだ本を総括したいと思う。
この期はジェフベックやYMOの二人が亡くなったこともあって、そちらに浸っていたことを思い出す。
今年の第2四半期はその反動か、読書量がやや多くなったので、今年は四半期に分けた。


記載した本の多くは公立図書館から借りたもので、図書館従事者の労務に感謝したい。
なお雑誌や業務で使用しているもの、いわゆる積読のものは記載していない。


1月
DHCスラップ訴訟 スラップされた弁護士の反撃そして全面勝利 澤藤統一郎
黒澤明 増補決定版: 生誕110年 (文藝別冊)
森田芳光全映画 宇多丸
リドリー・スコット (シリーズ 映画の巨人たち)


2月
押井守の映画50年50本 (立東舎) 押井守


3月
映画はいつも「眺めのいい部屋」:政治学者のシネマ・エッセイ (叢書・知を究める 20) 村田晃嗣
ビジネスエリートになるための 教養としての投資 奥野一成
黒澤明 封印された十年 西村雄一郎
信仰 村田沙耶香



「DHCスラップ訴訟」は、弁護士の著者が自らのブログに掲載したDHCに対する批判をDHCが名誉棄損として損害賠償請求を著者に提起し、批判封じを仕掛けた一連の顛末を著者が当初は戸惑いながらも言論の自由を守るために徹底抗戦しついに最高裁でも勝訴する。
金持ちの凶器として訴訟が濫用される実態が生々しく描かれる。
法的な論点もきっちり書いてあるが、著者が被告として勝訴後、原告としてDHCに対して慰謝料請求で反撃し勝訴する展開で読み物としても面白い。


「森田芳光全映画」は、1月24日付のブログ「森田芳光 回顧」のきっかけとなった労作。


「押井守の映画50年50本」は、2月日付のブログ「押井守50年50本を読んで」のきっかけとなった本で、自分との共通点や著者独自の視点を学んだ。


黒澤明やリドリースコットの映画本は、彼らの作品を見た時に拾い読みしたもの。