エンコルピオのブログ

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目覚めよ山達!

ハーヴェイ・ワインスタインは、2017年に過去の性暴力事件とその隠蔽工作が発覚して失脚、現在収監されている。


彼は1980年代に急成長したアメリカの映画プロダクション「ミラマックス」の設立者であり、少数の大手映画会社が支配していた当時のアメリカ映画界で、すぐれた作品を次々に手がける新興プロダクションとして注目され、しだいにアカデミー賞ノミネート作品の常連となった。


彼は若いが有望な監督や俳優・脚本家の才能を見抜いて作品を任せ、興行を成功にみちびく手腕が優れていたとされ、ミラマックスを成長させる過程で、米国映画界の実力者として業界内で非常に大きな影響力を持つようになった。


2017年10月、ニューヨークタイムズ紙がハーヴェイ・ワインスタインによる数十年におよぶ性暴力と虐待の実態を告発する記事を掲載した。記事によると、ワインスタインは1990年代から社内の女性スタッフや自社作品に出演する女優、若い女優志願者などに暴行と虐待を繰り返していた。しかしワインスタインが、事件を口外すれば映画界にいられなくするなどと被害者を脅迫したほか、一部の被害者に対しては口止め料を払って守秘義務を含む示談契約を結んでいたため、長年にわたって発覚しなかった


記事ではミラマックスの作品に出演したアシュレイ・ジャッド、さらに続報ではグウィネス・パルトロウといった著名な女優が被害を告発したほか、ワインスタインの元アシスタントらも実名で被害の様子を詳細に語っていたため大きな衝撃を与えた


ワインスタイン・カンパニーは、報道による新規ビジネスの停止など影響がきわめて大きく、翌2018年3月に破産申請した


過去の強制暴行や強姦、性的犯罪行為、性的虐待などの容疑でニューヨーク市警から逮捕された。2020年6月にニューヨークの裁判所から禁固23年の刑を言い渡され、ワインスタインはかつて映画の仕事を始めたニューヨーク州バッファローの刑務所に収監される。2022年6月8日、イギリス検察当局が1996年8月にロンドンで女性に対し2件の暴行を行った容疑でワインスタインを起訴、さらに同年、ロサンゼルスでも2004年〜2013年にかけて行った強姦など11件の罪で起訴された。2023年2月23にロサンゼルスの裁判所から禁錮16年を言い渡された。


1962年(昭和37年)6月にジャニーズ事務所を創業


1964年にはジャニーズ事務所が、「新芸能学院」と授業料の支払いと、喜多川による所属する未成年男子への猥褻行為を巡って裁判となったが、当時は同性愛へのタブー視と重なり、あまり真剣にとらえられることはなく、広く問題にならなかった


1999年に『週刊文春』が一連の特集記事で、「芸能界で多大な影響力を持つジャニー喜多川氏がスカウトした未成年男子に対して優越的立場を利用し、性器を弄んだり、肛門性交するなどの虐待をしていた」と報じた。


喜多川とジャニーズ事務所側は、週刊文春の記事が名誉毀損であるとして民事訴訟を起こし、2000年代初頭には裁判が続いた。東京高裁がジャニー喜多川の性的虐待を認定し、『週刊文春』の本件に関する一連の報道は名誉毀損には当たらないと判決が下り、ジャニーズ事務所は最高裁に上告したが、2004年に上告棄却され、高裁判決が確定している。


日本のテレビ各局は公共放送であるNHKを含め、この判決について全く報道せず、新聞では、朝日新聞、毎日新聞、地方紙の中国新聞が小さくベタ記事を掲載したのみで、裁判で「ジャニー喜多川による少年への性虐待の事実はあった」という証言の真実性が認定されたことは詳細に解説されることはなく、メディアの大部分がジャニーズ事務所に忖度して報道せず、社会的な問題になることはなかった。


このような日本の報道機関の行動の結果、何があったか知る人は日本の一般社会にほとんどおらず、ジャニー喜多川は社会的に弾劾されることはなく、引き続きジャニーズ事務所を運営することを許された。


2019年(令和元年)7月9日午後4時47分、東京都渋谷区の日本赤十字社医療センターでクモ膜下出血により死去した。


喜多川は自らの優越的な地位を利用して未成年の男子に性加害を加えるという極めて悪質な行為を常習的に行い自らの欲望を満たしてきた。


このおぞましい闇を隠しながら、長年に渡り権力を維持し影響力を行使し、様々な才能ある者を自らの勢力範囲に導き、彼のダークサイドの力をより強化し勢力範囲を広げていく。


その魔性はたとえ多くの犠牲を生んだとしても影響下にある者をその闇の中を見ないように導く。事実ではないと信じさせるのだ。


この闇の中の真実をしっかり見て目覚めて欲しいと思う。
どんなに才能がある者でも、自らの行為の代償は払わなければならない。
その当たり前のことを思い出してほしい。