エンコルピオのブログ

日々のあれこれと趣味のことを徒然なるままに記す

夫婦漫遊記 石垣島篇その1

明日3月1日から石垣島へツアー旅行に行くという前日の朝、親友からのメールに気が付いた。
親友の父上の訃報だった。
何とタイミングが悪いなと思いつつ、義理を欠くのはもっと悪いと逡巡しながらできるだけ丁寧に父上の葬儀の日程をメールで尋ねた。
午前中には返信があった。
通夜には出られないが、告別式には出られそうだと確認できた。
石垣島からの帰宅の翌日だ。


ということでコロナ禍後久しぶりの遠出(飛行機に乗るくらいの距離で4年ぶり)を決行する。
何とも久しぶりの夫婦での遠出なので珍道中になることは予想された。
記念に石垣島の印象や旅行で気つ”いたことを書き留めておこう。


3月1日朝7時首都圏は寒い。
朝食を済ませた頃、長女が出勤のため起きてきて挨拶を交わした後、私と妻は玄関を出る。
何とか雨は上がっていたのでよかった。
私はDパックをしょいながら、時折妻のスーツケースを引きずって駅に向かう。


羽田空港へのルートで品川までの混雑ぶりに妻は面食らったようだった。
しかも乗客のトラブルがらみで電車が遅延していて混雑はよりひどくなっている。
主婦業が長くなった今ではこんな混雑は遭遇することもないだろなと同情する。
途中空いた席に座らせてポイントを稼ぐ(何のポイントやら?)。


羽田空港に着くと、エアラインがANAなので第2ターミナルに向かう。
今回のツアーの代理店がANAの窓口の一角を借りて受付をしているとのことだった。
さてANAの窓口と言ってもかなり広範囲に及んでいる。
代理店から送られた案内状(スケジュール表等)にはその受付場所が明記されておらず、ANAの隅から隅まで歩く羽目になった。
港内の案内所に聞いて何とかたどり着いた。
妻と以前代理店(異なる会社だが)の受付場所と変わっているよねと不満の了解をし合う。
帰宅してから判明したが代理店のHPには受付場所が掲載(と言ってもわかりにくいが)されているが、案内状を郵送してくるのだから記載しておけばいいのにと思う。


更にスーツケースを機内荷物に預けようとANAの人に尋ねるとそっけなく掲示されているように機械で預ければいいと言われる。
久しぶりの飛行機で預け方も機械でシステマチックになっている(DX化?)ことに面食らう。
それでも次回からは簡単にできるねと夫婦で苦笑い。
ちなみに帰りの石垣空港では従来のアナログな預け方でした。


検査場へ行くと荷物を入れるケースがやたら重くなっているなと思いつつ、以前より探知機で引っかかることもないなと妙に納得。


出発口に入ってお昼用のお弁当を物色する。
妻はいろいろな種類のお稲荷さんの詰め合わせ(私もいいなと思ったのだが)を選び、私はあえて久しぶりに崎陽軒のシュウマイ弁当を選ぶ。
2人でちょこっとシェアしてお互い満足。


私は映画好きなので機内の放映しているキングダムの最新作を見る。
2時間超えなので那覇空港までにみられるかな?と妻にからかわれるが最後まで見た。
ただこの作品はもっと大きな画面で見る方がいいなと再認識。


さて、行きは那覇空港で石垣空港への乗り換えがあるが、機内荷物はエアラインが積み替えをしてくれるのでよかった。
それでも石垣島に行くときは直行便がいいと思う。
乗り換えで3時間近いロスがあるし、那覇空港で石垣空港行きの乗り換え口が遠く、しかもバスで飛行機まで移動というおまけつきだ。


ちなみにこのツアーに福岡から合流する人たちは乗り換えがうまくいかなくて石垣空港行きに乗れなかったそうだ。
それゆえ当日鍾乳洞を見る予定だったが翌日に延期となった。
まあ疲れていたのでいいかなと夫婦で納得でした。


一応続く

極私的映画録タイムマシン 2020年上期

タイムマシンと言えば、現在放映中のTBSのドラマに「不適切にもほどがある」でも1986年(過去)と2024年(現在)でも時空間移動のため都バスの形で使われている。
どちらの時代も知っている者には笑える要素が散りばめられたドラマだが詳細は語らない。


さてわがタイムマシンは2020年上期(1月~6月)に遡る。


007シリーズ第2弾が公開当時「危機一発」(「髪」ではなく「発」がミソなのだが、原題の「ロシアより愛をこめて」の方がいいと思う。)は、007=ショーンコネリーものではベストと思う。敵役のロバートショーとの旅客車両での死闘、更に個人的に最高のボンドガールと思うダニエラビアンキの色香に脱帽だ。


「セッション」は、「ラ・ラ・ランド」で音楽を通じて映画の楽しさを堪能させてくれたデイミアン・チャゼル監督が本作では映画を通じて音楽の魔性を感じさせてくれる作品だった。
「私はダニエルブレイク」は、先進国の初老の労働者の置かれている状況をリアルに描いた作品でケン・ローチ監督の問題意識と演出力に感動した。


「燃えよドラゴン」は今更言うまでもないブルースリーの存在を世界的に認知させたカンフーアクションの金字塔で、映画の面白さの基本(映像だけでも十分に見せる)を再認識させてくれる奇跡のような作品。


「手紙は憶えている」は、認知症が進んだ主人公がかつてアウシュビッツ収容所にいた記憶からユダヤ人と思い込み、ユダヤ人の友人から頼まれて家族を殺したナチスの兵士を探す旅を続け探し出すが自らもナチスの兵士だった記憶が蘇るという何とも皮肉なエンディング。


選出基準はいつも通り必ずしも当該年に製作ないし公開されたものではなく、月間の最高点(但し71点以上、次点は70点以上)と評価したもの。
2020年は総本数130本の映画を見た(キネノートの記録による)。
2回目(あるいはそれ以上見た)は☆印を付記した。


1月
007危機一発(ロシアより愛をこめて)(1963英)☆


2月
セッション(2014米)
(次点)i‐新聞記者ドキュメント(2019日本)
   ふがいない僕は空を見た(2012日本)
   愛アムール(2012オーストリア・仏・独)
   翔んで埼玉(2019日本)
3月
私はダニエルブレイク(2016英・仏)
(次点)火宅の人(1986日本)
   われらが背き者(2016英)
   パターソン(2016米・独・仏)
   夜空はいつでも最高密度の青空だ(2016日本)
4月
燃えよドラゴン(1973香港・米)☆
(次点)スパイレジェンド(2014米)
   トレインミッション(2018米英仏)
5月
手紙は憶えている(2015カナダ・独)
(次点)女と男の観覧車(2017米)
   殿利息でござる(2016日本)
6月
なし
(次点)ゴジラ(2014米)
   グリーンゾーン(2010米)
   キングダム(2019日本)

サッカーアジアカップベスト16で敗退

 今回のアジアカップでの日本代表の前評判は高かった。
FIFAのランキングでもアジアのチームでは最高位だったこともあって優勝候補の筆頭だった。
しかし結果は優勝どころかグループリーグから苦戦が続き、初戦のトルシエ率いるベトナム戦では2対1とリードされた上で結局4対2で勝利。このゲームではゴールキーパーの鈴木の不安定な守備が大きな不安材料となる。


第2戦のイラク戦ではイラクにロングボールを放り込まれデイフェンスが対応しきれず(特に谷口はひどく途中で故障明けの富安に交代するが、右サイドバックの菅原の緩い守備もありイラクに2対1で敗れる。グループリーグでは一番手強い相手とは思っていたが負けるようなレベルの相手ではなかったはずだ。
結局日本の苦手なロングボール対策をチームとして克服していなかったツケを払うことになる。但し谷口の起用も含め監督の責任も重い。


第3戦はインドネシア戦で一番レベルの低い相手なので、なかなか先制点がとれず苦労したが、3点取り勝はしたが余計なミスで1点を失う。
この緩みが本大会に挑む日本代表を象徴している予感がした。


グループリーグを2位でトーナメント戦に進出を決めた。
相手がどこになるか、ひょっとしたら早々に日韓戦かもと思ったが、意外にもバーレーンだった。
右SB毎熊の強烈なシュートで目が覚めたようにポストにはじかれた球を堂安が押し込む。
やっと日本の強さを発揮し始め、久保のオフサイドかと思われたゴールも認められ運もついているなと思った矢先またもGK鈴木がらみのオウンゴール。
2対1と流れが変わる前に、オウンゴールに絡んだ上田のゴールが決まり勝利の女神をぐいと引き寄せた。
ただこの試合で全試合から豊富な運動量とポジショニングの良さで目立っていた旗手が肉離れのような様子で選手交代したのが不安要素だった。


さらにピッチの外で不穏な雲行きが日本代表攻撃のキーマン伊東純也に覆うことになる。
このスキャンダルは刑事事件として互いに告訴しあうことになり真偽は現段階では決着していない。
ただこの事件の処理をJFAは代表離脱、帯同、結局離脱というチーム事情よりもスポンサーを重視した大人の判断で替えの効かない右ウイングを失った。


ベスト8をかけた相手はFIFAランク21位(当時)でアジアでも屈指の強国イランだった。
ただスターティングメンバ―に違和感を感じた。
左ウイング前田、悪い選手とまでは言わないが攻撃の駒にはならない。
せいぜいプレスをかけたり前線からのデイフェンス要員だ。
前半守備的に行くということか?
それでもトップ下に入った久保が左にポジションを移したり攻撃の中心として動き、2日前の試合で旗手の交代で入った守田がよくキープしゴールを決めた。
前半念願の1点を取り終了し後半は2点目を取るべく、最初から三苫を投入すると考えていた。
ところが選手交代はなく、左ウイングは前田のまま、これでは後半のチームの方向性が見えない。
まだ三苫の調子がよくないのだろうか?
もちろん前田は懸命にボールをチェイスするが如何せんキープできない。散発的な動きでこれでは得点できない。
それでも久保はチャンスをつくろうと動くがイランのCBがつぶしにかかる。
そしてイランはイラクがやったようにロングボールを入れ始めるのだ。
更にいつもはもっと安定したセーブをするCBの板倉がミスを連発し出す。
前半珍しくイエローをもらってから、消極的かつ裏を取られるプレーが多くなり、彼のポジションだけ大きな穴が開いているようだった。
イランのパスが通り1点を奪われると一方的な防戦となる。
こうなる予兆はあったが、監督は何を血迷ったか攻撃の要久保を南野と交代させ、押され気味の段階で三苫を投入する。
違うだろうまず出血を止めないとだめだろ。
板倉を町田と交代させるか、3バックにするべきだと思っていたが、何となく延長戦を予感させながらアデイショナルタイムに入るがヒヤッとするシーンが多くなる。
そして残念ながら押し込まれた中で板倉は相手をファールで倒してしまう。
万事休す。


2対1逆転で日本はベスト16でアジアカップを去ることになった。
何とも情けない結果にあきれた。
この試合は監督のミスが大きい。
外科手術ができるのは監督だけだ。
どうにも個人の力量や属性だけに頼った作戦では監督とは言えない。
親善試合と公式試合は全く別物だし、その意味がよく分かっているのか不安になった。
折角テレビで放映されても見る者をがっかりさせるような試合をしていたらサッカー人気はますますしぼんでいくことになるだろう。